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小豆島国際ホテルフロントマンのひとりごと (筆者近影 *四半世紀前)


by hellmets2

瀬戸内国際芸術祭がつないだ絆。

現在東日本大震災で被災された地域のインフラなどが、少しずつではありますが復旧しつつあります。しかしながらまだまだ普段通りの生活には程遠く、1ヶ月もお風呂に入れないままという方も多くいらっしゃるという話も伺います。

そうした中、昨年開催された「瀬戸内国際芸術祭」に、作品制作やボランティアとした携わった県内・島内のスタッフの方たちが協力して「被災地の方にお風呂を届けて、笑顔を取り戻してもらおう」というプロジェクトを進めています。

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以下は、そのメンバーの一人である、小豆島で製麺業を営む真砂さんのブログよりの転載です。

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去年の夏の芸術祭以降、仲良くさせてもらってる香川県丸亀市の建築家 齊藤正さんが
「被災地にお風呂を届けよう!」というプロジェクトを行っています。
お風呂の名前は
「ZENKON湯」

【ZENKON:善根】
仏教用語で、善の根っこのような、小さく細い善を重ねる事で、太い大木のような善が出来るという考え方です。四国では、88カ所霊場のお遍路さんに、お接待をすることを、善根と言います。お接待の宿のことを、善根宿ともいいます

実際に香川県から‎4/6~4/9に掛けて被災地の南三陸町へ2基のお風呂を設置し現在稼働中です。
現地に行った齊藤さん達によるとまだまだお風呂が足りていないようです。
そしてお風呂に入れない為に 皮膚病や感染病が流行り始めているとの事。
お風呂の問題は急務なのです。(あと2カ月ぐらいが勝負だそうです)
現在建設中の仮設住宅。第一陣は風呂付で建設されていますが
第二陣からは材料不足などを理由にお風呂がつかないそうです。

ますますお風呂が必要になると思います。



この「ZENKON湯」は1棟500,000円前後で製作できるそうです
(人件費を除く)

お金の流れのわからない募金より、目的や物がはっきりとした事に募金してみませんか?
みなさんのご協力をよろしくお願いいたします。


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この方たちは、実際に善根湯を利用された被災者の方たちです。
1ヶ月以上もお風呂に入れず、顔や腕は文字通り土色で、笑顔もなかったそうです。
この地域の人たちは、お風呂を作っている最中も特に興味を示さず、疲れ切った表情でうなだれているだけだったのが、お風呂に入った途端急に笑顔を取り戻し、作業をしていたスタッフ達と手を握り親友のように打ちとけたそうです。

普段当たり前のように入っているお風呂が、
こんなにも大事なものだったなんて。

被災地の方々に笑顔を取り戻してあげたいとの一心で行動を起こしたスタッフの方々を、同じ島に住む一員として本当に誇りに思います。

もうひとつ、現地に行ったスタッフから伺ったお話で、

南三陸の被災地にお風呂が出来てからそのブースに行列ができたそうですが、行列に並んでいる方々が、

「あんた何日入ってない?」
「私は20日です」
「僕は一週間前に入ったからあんたから先に入りなさい」


というやりとりが自然に行われていたようです。これこそが、震災後海外のメディアが絶賛した日本人の精神ではないでしょうか。
日常生活を奪われてもお互いを思いやる心を忘れない被災地の方々。
きっと日本はまたもとの元気を取り戻してくれるに違いない、お話を伺ってそう思いました。


このプロジェクトにご興味をもたれた方は、
下記サイトに現在の活動状況などが記載されています。どうぞご覧くださいませ。

http://zenkon-you.blogspot.com/

お問合せ先

〒763-0073

香川県丸亀市柞原町字上所306番2

株式会社齊藤正轂工房事務所内
東日本大震災支援プロジェクト事務局
Tel&Fax 0877−22−1592
E-mail ZENKONakama@gmail.com
by hellmets2 | 2011-04-24 18:34 | 小豆島について